移ろいの世界


もうじき春が来ます。

草木が芽吹き、若葉が樹木に広がり、森は淡いうす緑色に包まれます。

そして、やがて輝く緑になります。

鳥や虫たちが森の中をうるさそうに飛び回ります。

鳥や蝉の大合唱となる夏です。

深い緑に包まれた森は鬱蒼として、むせかえります。

ギラギラとした光の中、私は山へ出かけます。

樹木は赤や黄色に色づき鮮やかなコントラストで私を感動させます。

山も里も実りの季節となり、動物も人も山の幸を求めて森の中を巡ります。

(私達は採り過ぎないようにしましょう!クマさん、リスさん達が困ります)

つかの間の秋は、駆け足で過ぎてしまいます。

やがて北風が吹きます。

エンジ色の枯葉が足元を敷き詰め、
私は乾いた音を立てながら森の中を歩き回ります。

いつの間にか物思いに耽り、私は詩人になります。

そして、霜が降り、森は静まりかえりモノトーンの世界を迎えます。

冬です。

動物達は身体を丸くしながら眠ってしまいます。

固く閉ざした世界は全ての「生」を否定しているようです。

喜びも悲しみも、怒りも優しさも、ここには存在しませありません。


容赦のない終わりの世界は、生あるもの全てに畏れを与え、この大地にひれ伏させます。

私達は、ただ耐えるだけです。

永遠に続くと思われるほど長い冬も、やがて、耐えて待つ生き物達に光を与えます。

やわらかい日差しが、いつの間にか雪を溶かし、現れた大地の土くれにぬくもりを与えます。

小さな芽が所々から顔を出し、辺りを見回しています。

そうです、春がまた来るのです。

暖かい日差しが再び巡ります。

何度も何度も繰り返し巡ります。

そう···。

私達は移ろう世界を巡っています。

2003年3月記

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移ろいの世界 への4件のフィードバック

  1. あきひろ・2 より:

    こんばんは。
    早いもので、一年が過ぎ、また春が来ましたね。
    山旅人さんの写真集は詩心があって、バラエティーに富んでますねぇ、
    僕は、もっぱら畑オンリーです。
     
    Windows Live Writerで投稿されたようですが、
    たぶん、改行するときに困ったと思います。
    私も最近知ったのですが、Shift+Enterで 一段づつ改行出来ますよ。

  2. 山旅人 より:

    あきひろ・2さんへ
    ありがとうございます。
    なんとか編集出来ました。

  3. mako より:

    こんにちわ♪♪~
    四季の移ろい
    なんどもなんどもめぐり巡ってやがてまた春
    冬の寒さに耐えた木々、花ばながいっせいに
    芽ぶき、花を
    私達はその木々、花からエネルギーを頂き
    次へ、明日へと繋ぐ
    地球温暖化云々と言われる昨今
    穏やかな自然がいつまでもと願うのですが・・・・・
     

  4. 山旅人 より:

    お久しぶりす。
    盛岡でも春の陽気が感じられるようになりました。
    札幌はいかがですか?
    草花が、いっせいに咲く春が待ち遠しいです。
     

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