つれづれな思いーパキスタン・フンザの旅(1996/8)

 

フンザの旅は私の憧れであった。4~5年前にテレビで紹介ざれたとき、その風景とそこに住む人々がとても印象的で、いつの日か訪れてみたい場所になっていた。

 

荒涼とした山間の中に広がるオアシスの町は桃源郷のようであり、私が思っていた通りの所であった。

 

それまでの地域と違い人々の姿が穏やかに見える。

 

声をかけてくる子供たちも、姿を見せる女性たちも同じ国の人々とは思えないほどやわらかな表情をしていた。

 

この地の出身者であるMr.ベイクからきいたところ、

富めるものはより多くのお金を差し出し、病めるもの、貧しきものはできる範囲で差し出し、アーガン基金として蓄え、そのお金を学校や病院などを建設する全体の福祉として利用しているとのことであった。

 

そのため、この地では税金を徴収していないとのことであった。

 

まるで宮沢賢治の言っているイーハトーブのようである。

 

 

フンザワインを囲んで

 

異国の地での旅のせいか飲めば飲むほど饒舌になる。僅か一週間ほどの旅なのに気心がふれあい沢山のことを語りあった。

 

ただひとりの人とさえ心を打ち解けあうには長い時を必要とするのに、僅かな時のなかで多くの人達と心が通じ合うことができた。

 

楽しいひと時でであった。

 

フンザの国の夜のひと時である。

 

旅は心を豊かにしてくれる

 

旅はそれだけでいろいろなことを語ってくれる

 

フンザの旅はそれをよく物語っていた

 

1996年8月記

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つれづれな思いーパキスタン・フンザの旅(1996/8) への9件のフィードバック

  1. ミンタカ より:

    「最後の秘境」そして「桃源郷」のモデルともなったと言われるフンザのことは、私も知っていました。悠久の大自然の美しさは、もちろんのこと、そこに住む人々もまた、真(まこと)、美しい。まさに、宮沢賢治が、心底、追い求めていた「イーハトーブ」そのものです。しかし、今、パキスタンでは、何が起こっているか?本当に、胸が張り裂けそうな思いがします。ゆえに、私は、身体がボロボロであることがわかっていますが、今でも、戦い続けています。

  2. 山旅人 より:

    >ミンタカさんへ
    2004年の登山以来パキスタンには行っていませんが、そこに住んでいる人達はテレビで伝えられるほど大変な思いをして暮らしていませんでした。
    日本に伝えられる映像や記事は、大変な部分のみがクローズアップされているように思えます。
    宗教の違い、習慣の違いなどは比べようがありません。
    特に、奥地に住んでいる人達は、とてものどかでおおらかでした。
    都会(イスラマバード)では旧市街地から新市街地へと変貌をしつつありますので、一週間程度の観光旅行で見ると、混雑して混乱しているようにみえると思います。
    私の経験からですが、そこに住む人々の多くは、家族を愛し、友を大切にして暮らしています。
    こちらが心を開いて接すれば、向こうも心を開いてくれます。
    今でも、そう信じています。

  3. 洋子 より:

    フンザという地名すら知らない私ですが
    そこに暮らす人達は心の間口が広そうな印象ですね。
    そうありたいものだな、と思いました。

  4. 山旅人 より:

    そうです。
    フンザの人たちは心の間口が広かったです。
    他の地域では、女性達は顔を隠していましたが、ここの地域だけは別でした。
    それから、イスラム教では禁酒となっていますが、ここではフンザワインを飲んでいました。
    都会では規制が緩くなってきましたが、地方では依然として厳しい戒律を守って暮らしていたので驚きました。
    どんな世界でも、他に屈することなく生きている人たちがいると実感した旅でした。

  5. ちゃー より:

    はじめまして。
    ちょうどパキスタンの話題だったもので。
    以前パキスタンにはボランティアとして2年ほど暮らしていました。
    フンザは宮崎駿の風の谷のナウシカの舞台とも言われているようです。
    私が暮らしていた時も核実験がありましたが、国内にそれほどの動揺はありませんでした。
    いろいろ問題続きな国ですが、人々は『インシャラー(神の思し召しのままに)』と言いながら
    いつもどおりお祈りをして、家族団らん、カレーを食べていることと思います。
    私は首都に住んでいたので、北に行くと人々の目が本当に澄んでいることに感動したものです。
    突然してすみません、失礼しました。

  6. 山旅人 より:

    >ちゃーさんへ
    ほんとうにそう思います。
    荒涼としたカラコルムハイウェイを行くと・・・
    オアシスの中にフンザがありました。
    過酷と思える環境の中で生きている彼らの瞳は、とても澄んでいました。

  7. ゆう より:

    こんにちは。
    コメントありがとうございました。
     
    たった今、私のブログのコメントに、お返事書かせていただきました。
    山旅人さんは まさに旅人であり、視野がとても広いと言う事がわかりました。
    松尾芭蕉の「行き交う人もまた旅人なり・・・」
    などと言う言葉が浮かんできました。
    色々な人も、またここで行き交って、
    その人たちもどんどん視野が広がって、
    山旅人さんの思いが、たくさん伝わるといいなと思いました。^^
     

  8. 山旅人 より:

    >ゆうさんへ
    こちらこそ、ありがとうございます。
    昨日、登山教室でお話させていただいたのですが・・・
    大人が、「自然の中で体験した思いを子供達に伝えることが大切だと思う」、とお話しさせていただきました。
    私も、ゆうさんの思いが伝わればいいなと思います。

  9. ishaq より:

    パキスタン イキマシタ ワ

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