子供達の声が聞こえるたびに

子ども手当てが論議されている中で
「家計に占める教育の負担を軽減するために、お金が必要だ」
と、多くの人達が叫んでいた。
なにげなくラジオを聴いていたら、そんな話題が流れてきた。
田圃の中を運転しながら、昔の風景を思い出し、小学生の頃を思い出していた。
そして、なぜ、お金が必要なのだろう?と思ったとき、次々と言葉が出てきた。
あわてて道脇に車を止め、手帳に書きとめた。
一言のつもりが、二言、三言となってしまった。
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「私達が育てられる環境が必要です」
「子ども達が育ってゆく環境が必要です」
どちらも子どもが育つ環境の必要性を問うている。
しかし、主体が親の立場と子どもの立場の違いがある。
前者は現在の日本社会に見られる。
後者は50年前の日本社会に見られた。
50年前は、とても不便な社会だった。
物も充分でなく家族が寄り添って暮らしていた。
現在から比べれば、とても貧しかった。
しかし子育てについては、現在のように深刻に悩んでいただろうか?
特に教育については質が違っている。
親の見栄のため世間体のための教育でなく、子どもが社会に出るための学びとしての教育だった。
私は、そう思う。
小学生の頃、教科書を開くと驚きと発見の連続だった。
先生の、お話に夢中になった。
あの頃は・・・。
学びがあった。
楽しかった。
いつからだろう?
勉強が、つまらなくなったのは。
受験戦争なんて、だれが作ったのだろう?
いつからだろう?
お金や物が溢れてきて、大人たちは忙しそうに働き始めた。
何かに追われるように・・・。
何かに取り憑かれたように・・・。
その時からだった。
子どもが育ってゆく環境よりも
「大人が育てられやすい環境が必要だ!」
と叫びだしたのは。
それから、物は溢れ便利な社会になった。
しかし、大切なものを失った。
大人は、私たちの未来を担う子ども達を、なおざりにしてしまった。
いっときの享楽に我を忘れて・・・。
そして、今。
享楽から覚め、あれこれと考えている私達。
何かを取り戻そうと、何かを思い出そうと、あの頃を思い出していた。
何かが間違っていた。
何とかしなくては・・・。
何かをしよう。
子供達の声が聞こえる度に・・・。
あの頃の自分を取り戻そうと
あの頃の先生になろうと
考えていた。
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子供達の声が聞こえるたびに への10件のフィードバック

  1. САБУРО(サブーラ) より:

    こんばんは。私も社会に出て今年で30年経ちますが、確かにその時はお金があまりなかったけど何かを持っていました。今はその頃よりも相当豊かになったものの、大切な何かを失ったような気がします。

  2. mako より:

    こんばん~~は^^>50年前は、とても不便な社会だった。>物も充分でなく家族が寄り添って暮らしていた。>現在から比べれば、とても貧しかった。ほんとそうですね今は物のある豊かな社会、生活?に成ったけれどこの時代に育つ子等は幸せなのだろうか豊かになったと言いながらも高校や大学を出ても職がないなんて・・・・>大人は、私たちの未来を担う子ども達を、なおざりにしてしまったそのその結果がこうなんでしようかなんか悲しく切ないですね

  3. 洋子 より:

    医療が発達して長寿国の仲間入りをしたものの現代は心を病む人で溢れているようですね。モノは溢れているけれど心は満たされていない。モノが多すぎることで有難みや感謝の気持ちなどが薄れているのでしょうね。おかしな状況になってしまったものですね。

  4. 山旅人 より:

    САБУРО(サブーラ)さんへ大切なものは人それぞれ違いますが私の場合は「隣の、おじさん・おばさん・おにいさん・おねえさん達の声」です。いたずらをすれば「こら!」泣きべそを掻いていると「どうしたの?」喜んでいると「良かったね」隣近所の絆を失ってしまいました。

  5. 山旅人 より:

    macoさんへとても悲しいです。物に溢れ便利になると他人との関わりよりも自己満足の世界へと引き寄せられてゆくようです。個人主義に沿ったインフラ整備と生活様式が作られてきました。いわゆる集約された合理的な都市を求め、考え方も、その中で作られているようです。個性を大事にしているようで個性を創造できなくなった社会は、歯車がずれたとたん行き詰まってしまいます。自力で乗り越えようと一歩を踏み出すことが出来ないでいます。大学出たけれど仕事がないと嘆くばかりです。

  6. 山旅人 より:

    不便な状況になると、あれこれと考えます。お互いに知恵を出し合い、建設的な考え方をします。一人では出来ないので、みんなの力を合わせて行います。神戸の地震の時は、茶髪の高校生達が一生懸命駆け回っていた姿が映像で流れていました。無いことを嘆くよりも、出来る事を探して、困っている人たちのお世話をしていました。すばらし!と思いました。もし、日常の中で(家族社会)お年寄りや子供たちと助け合って暮らしていたならそこに育つ子どもたちは、自己中心的な世界に引き込まれることなく成長してゆくのでは・・・。他人に感謝し感謝される気持ちを言葉だけで伝えることは出来ない。物に溢れ便利になった社会を否定することは出来ない。このままでは、心が病んでしまうのでは・・・。私は私達が、気付いたその時から家族の中で始めたら、失っていたものを取り戻すことが出来ると思っています。

  7. 静♪ より:

    昔はよかったですね。今ほど殺伐としていない。まだ空き地があってそこは子供たちの宝島。私も小さい頃は友達は庭に住んでいるトカゲ。キレイな身体を見たくて探したものです。お釈迦様は仏教典にこう説いています「末法(釈迦が亡くなって2000年以降の時代。今もそうです)には文明は発達するが人心は乱れ人の欲も濁ったものとなり、常に争いごとが絶えない時代になる。その頃の僧侶もいかにも自分は全てを悟ったかの様に見せているが実は狙った獲物から金や物を搾り取ろうかとばかり考えている」と。まさに釈迦が予言した通りの今の世の中。すべて原因が分かっていますがなかなかこの濁った世の中には仏法の話も聞いてくれる人もいなくて悲しくなります。長々と失礼しました。きれいな岩手山の写真、すてきでしたヽ(^o^)丿

  8. 山旅人 より:

    静さんへ街には空き地が少なくなりましたね。そこに住む生き物達もいなくなりました。その原因は、快適な生活空間を求め続ける私達のライフスタイルです。僧侶に限らず、物やお金に依存する社会システムがそうさせています。封建社会から自由社会へ導く手段としては良かったのですが、手段としてのお金を上手に使えないで喘いでいます。次の時代は、執着する我欲を抑制し全体を見て考えるような社会システムを考える必要があります。その思考を手助けする意味で、苦を滅する考え方は傾聴に値します。私も四苦八苦、八聖道など、お釈迦様の口上書きを心の手引きとしています。現在の法は、一部の人たちが理解しうる2500年前の時代と違い、多くの人達が共通に理解しあうための法です。現在、宗教は法としての役目は終わり、心の支えとして、生きる道しるべとして、それぞれの人に備わっています。御釈迦さんに限らず道を悟ったと言われる聖人は、法を行使して人の上に立つことなく、組織を率いることなく万民と共につつましく暮らしながら教えを説いたと伝えられています。しかし、物やお金に溢れた社会は、宗教を道しるべとしてではなく我欲の手引きとして悪用しています。教えを、言葉をドグマとし、それを万能の法として組織の拡大に使い、庶民の善意を集め権力として行使しています。そのような意味で、世も末と言えましょう。

  9. 静♪ より:

    >しかし、物やお金に溢れた社会は、宗教を道しるべとしてではなく我欲の手引きとして悪用しています。教えを、言葉をドグマとし、それを万能の法として組織の拡大に使い、庶民の善意を集め権力として行使しています。ありますねー!こういう宗教。宗教団体が政党を作ったり、法を利用して人からお金をむしりとったり選挙になると、無差別に電話で指定の政党に投票させたり・・・・。そういう宗教が乱立する世の中になるとも釈尊は説いていました。そういう宗教団体は毅然として戦っていかねばなりません。人を迷わせる宗教こそこの世の乱れの根源だからです。

  10. 山旅人 より:

    静さんへ何事もそうですが、自分に説いてくれた教えを、そのまま自分以外の人に伝えた時、大きな誤りが生じます。御釈迦さんは戦いを求めていません。一人ひとりが気付き実践してゆくことを望んでいました。戦いは思考を停止させます。戦いは怒りを生じます。戦いは憎悪を生じます。結果として、様々な欲を生じます。対立を生じ大きな争いの元になってゆきます。それは苦を生じさせます。戦わず勝つ「法」は、己自身の中にあります。法の華は、その時咲くことでしょう。求める応えになっていただければ幸いです。

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