矢巾町の中学2年生に思いを寄せて

隣町の中学2年生の自殺に衝撃を受ける。
全国ニュースとなり、新聞では連日のように記事を載せている。
インターネットの書き込みは、自殺の原因を特定の個人や組織にばかり焦点を当てている。
地域社会の歪みや生活環境を論ずることなく、犯人探しに目を向けさせているメディアの風潮に愕然とする。
どうしようもないもどかしさが廻る。
そして、17年前に南米の山旅をしていたときに、もうひとりの私に綴られた詩を思い出す。

 生きよう

子供たちよ、なぜ、そんなに急ぐ
まだ見ぬ世界が沢山あるのに、そんなに急いでどこへ行く
多くのものを見て、経験して、そこから生まれる君だけの世界が
これからいくつもそうぞう出来るというのに
そんなに簡単に決めてしまってはいけない
これから先、辛いこと苦しいこと沢山あるかもしれない
でも、それは君だけではない
山や森、公園に咲く花を思い出してごらん
そして、そこに生きている沢山の生き物たちを見てごらん
あんな小さな虫でさえも一生懸命生きているんじゃないか
山や森、公園に咲く花は限られた時を精一杯咲いているんじゃないか
君だけではない、幸せそうに見える僕だって同じさ
生きよう、精一杯生きよう
生きて君だけがそうぞう出来る世界をつくり、みんなに教えてあげよう
生きてゆくことの大切さを教えてあげよう
もう、君ひとりだけではない
みんながいるんだ
そんなに悩まないで話してごらん
必ず分かってくれる人がいる
必ず聞いてくれる人がそばいるから・・・
話してごらん

どのような時代でも、互いに気遣うやさしさがあれば、人は成長し助け合って生きてゆける。
それを、東日本大震災で経験し学んで来たのに、なぜ、こんな事件が起きてしまったのか考えなくてはならない。
そう思い逡巡していたら、この詩を思い出した。
この詩は、私自身の過去に存在している幼い自分に対するメッセージだと思っていた。
しかし、この詩は、時を越えて存在する子供たちすべてに対するメッセージなのかもしれない。
自分が綴った詩なのに、どこか遠くから、もうひとりの私を介して綴られた詩のような気がしてきた。

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矢巾町の中学2年生に思いを寄せて への6件のフィードバック

  1. 洋子 より:

    子供たちもお年寄りも
    孤立してしまう世の中になってきてしまいましたね・・・

    • 山旅人 より:

      物が豊かになると、だれかに頼ることなく生きてゆけます。
      誰かに干渉されることを嫌います。
      孤立してしまう環境がいつの間にか自ら作ってしまいます。
      誰のせいでもありませんが、気がついたとき、誰かに、出来れば身近な人に声を掛けると変わることが出来ます。
      一人では生きてゆけない。
      だから、一緒に生きてゆきましょうと考えることが出来ると思います。
      辺境の地で、旅をして学んだことです。

  2. ◯◯泰男 より:

    嫌な世の中になってしまいましたぬ

    • 山旅人 より:

      私たちの生きている世界は私たちが関わって動いています。
      日本は世界に誇る素晴らしい世界です。
      多くの外国人に尋ねると、ここは奇跡の国だと言います。
      私も、日本に帰ってくるたびにそう思いました。
      それなのに、ここに住んでいる人たちはそう思えないでいる。
      こんな事件が起きている現実を直視しなければ、又どこかで同じことが起きるかもしれない。
      物に溢れる世界は、他人のことよりも自分だけのことだけに囚われてしまう。
      戦争や災害に苦しむ世界の人々は、自分だけでは生きてゆけないので、誰かに助けを求め、誰かの助けに応じて共に生きている。
      それが現実なのかもしれない。
      だけど、それでいいのだろうか?
      無理なボランティア活動をしなくてもいいから、家族の中で、友達との仲で声をかけたり、相談に乗ったり出来ないのだろうかと思う。
      そんな意味で、今の世の中は嫌だ!と思う。

  3. mako より:

    こんにちわ
    このような事件も度々ありますね
    その度に自分だけで抱え込まないで
    親や友達に相談とも思いますが、
    今回は先生とのノートでSOSを出していた・・・・
    死ぬぐらいなら、全てのことを打ち明けて・・・・
    親も子供の様子をよく見て話し会うことも大切
    当人にとっては、いじめを受ける辛い時間より
    何もない楽な世界を選択
    いじめた当人たちは、反省もなく生活してるような気がします?
    せめて虐めた後悔の念や反省があるのなら救われますが・・・・・

    • 山旅人 より:

      死を安易に受け入れる風潮があります。
      いろんな選択肢があったはずなのに、家族に相談できない環境にも問題があったのではないかと思います。
      いじめた側だけを問題にして大きく取り上げるメディアにも問題があります。
      なぜ、このようになったのかを深く掘り下げて欲しいです。

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